地理・人口
瀋陽市
©ERINA
maru 位置: 東経123度25分、北緯41度48分
maru 面積: 8,515km2、うち市街地は164km2
maru 人口: 685.1万人、うち市街地人口485万人(2000年)。
maru 教育: 大学短大などは21校(大学短大生/全学生比:12.3%)。自然化科学系では、IT関係でのインキュベーターと商業区をもつ東北大学が有名であり、また人文科学系では、全国的に知られた日本研究所をもつ遼寧大学が有名である。また市政府の管轄大学では、瀋陽大学に師範学部の統合が進んでいる
maru 民族: 漢族のほか満州族(32万人)、朝鮮族(8.4万人)、蒙古族(7.5万人)回族(7.1万人)等約60.1万人。瀋陽市は元々ムクデンと呼ばれ、清王朝発祥の地であるため、満族が圧倒的に多い構成となっている。

主要経済指標
maru 国内総生産(GDP) 135.1億ドル(2000年)
maru 1人当りGDP 1,985ドル(2000年)
maru GDP成長率 10.3%(2000年)
maru 産業構成比(GDP) 第1次産業:6.4%
第2次産業:44.2%
第3次産業:49.4%
maru 社会固定資産投資 31.6億ドル 9.2%(2000年)
maru 外国貿易 輸出:1.6億ドル(62.2%)
輸入:1.7億ドル(36.2%)
maru 外資導入(契約) 総額 14.6億ドル(2000年)
* 換算レート:$1=8.278元(2000年)
* 主要指標の詳細は「瀋陽市人民政府、瀋陽概貌、国民経済与社会発展」http://www.shenyang.gov.cn/sygm/lm2-1.htm

地域内に占める地位
遼寧省内に占める地位
maru 面積: 8.8%(1999年)
maru 人口: 16.5%(1999年)
maru GDP: 24.2%(1999年)

主要産業と工業団地
主要産業
 主要産業は、機械・石油化学・自動車・医薬。特に交通運輸設備・電子通信設備・電気機械・医薬製造・一般機械・特殊機械・化学原料化学製品などの生産額が高い。製品では、ホンプ弁・ドリル・ボーリング・送変電設備・工作機械・機器計器・苛性ソーダ・化学試剤・軽小型自動車部品などが有名である。
 中国系有名企業としては、機械では瀋陽機床(集団)有限責任公司・瀋陽東北蓄電池股、製薬では東北製薬集団公司、輸送機器では金杯汽車股・瀋陽飛機工業集団有限公司、ITでは瀋陽和光集団股、軍需産業では瀋陽航天新新集団有限公司などがある。
 なお主要な日系企業では、瀋陽普利司通(化学品製造業:ブリヂストン)、瀋陽黎富服装(繊維衣服製造:富田・グンゼ他)、瀋陽三洋空調(電気機械製造:三洋電機他)、瀋陽東洋製鋼(金属製造:東洋製鋼)、瀋陽松下蓄電池(電気機械製造:松下電池・松下電器)、瀋陽山之内製薬(化学品製造:山之内製薬)、瀋陽東芝電梯(電気機械製造:東芝・東芝エレベーターテクノス他)、瀋陽東大阿爾派軟件(ソフトウエア開発:アルパイン)、瀋陽航天三菱汽車発動機製造有限公司(自動車エンジン:三菱自動車)などがある。
工業地区
1、鉄西工業区
戦前日本が建設を始めた工業団地で、当時創業された企業が今でも多く存在し、現在では中国を代表する国有重化学工業が集積する大工業団地となっている。面積は65km2、工業企業数は約1600社で、同市の工業総生産の約40%を生産している。しかし現在、同地の国有企業の多くは、経営体制・技術力の遅れから業績が悪化しており、国有企業改革、外資との合弁・技術合作、居住区と工業区の分離等の大改造計画が、都市の再生をかけて展開されている。
* 詳細は「鉄西経済信息網」http://www.sytx.gov.cn/web/

2、瀋陽経済技術開発区
88年に建設を開始し、93年に国家級開発区に昇格した、代表的外資系企業が集積する開発区。計画総面積は30km2で、現在第2期建設用地を分譲中。95年末までに認可された外資系企業は、香港・米国・韓国・日本から440社、外資投資金額(契約)は12億ドル。域内には、韓国京畿道により建設された韓国工業団地がある(第1期1・、第2期も契約済み)。
* 詳細は「瀋陽鉄西新区、瀋陽経済技術開発区」http://www.sydz.gov.cn/ (中国語)

3、瀋陽南湖科技開発区
88年に建設を開始し、91年に国家級開発区に昇格した、民間の代表的ハイテク企業が集積する開発区。計画総面積は31.2km2で、95年現在、ハイテク企業が1125社あり、内60%が民営企業。外資系企業は、香港・米国・台湾・日本・韓国から331社、外資投資金額は5.6億ドル。域内には、東北大学・瀋陽工業学院等12の大学がある他、海峡両岸科技工業園区という全国で第1番目に認可された、主に台湾企業を対象とした工業団地も存在する。
* 詳細は「渾南新区・瀋陽高新区、新区概覧、発展状況」http://www.hunnan.gov.cn/(中国語)

対外関係
maru 友好都市
 友好姉妹都市は、世界10都市。内訳は、日本(札幌市80年、川崎市81年)、ドイツ(デュセルドルフ市84年)、イタリア(トリノ市85年)、アメリカ(シカゴ市)、ロシア(イルクーツク市92年)、フィリピン(ケソン市93年)、メキシコ(モンテレイ市93年)、韓国(ソンナン(城南市)98年)、カメルーン(ヤウンデ市98年)である。内、札幌市の上水道協力など、日本との友好交流と、国際協力が最も活発に行われている。
maru 日本との関係
 中国東北3省(遼寧省・吉林省・黒龍江省)を管轄する在瀋陽日本国総領事館の他、現地在留邦人の親睦会である瀋陽日本人会がある。
 96年には、市長の諮問委員会として、東芝・豊田自動車・新日鉄等の本社会長・取締役等日本人からなる、「瀋陽経済発展促進諮詢委員会」を発足させ、日系企業の誘致・投資環境の整備を諮問している。

アクセス
maru 日本から
瀋陽―東京:約3時間(週2便)。瀋陽―大阪:約2.5時間(週3便)。瀋陽―札幌:約3.5時間(週2便)。
maru 諸外国(香港)から
瀋陽―ソウル:約1.5時間(週18便)。瀋陽―平壌:約1時間(週4便)。瀋陽―イルクーツク:約3.5時間(週2便)。
maru 北京(香港)から
飛行機は北京―瀋陽:約1時間(週72便)。列車は北京―瀋陽:最短8時間(列車は幹線であるため多数有り)。なお飛行機での瀋陽―香港:約4時間(週4便)。
* 上記は定期便のみの数。詳細は中国民航信息網http://www.caac.cn.net/hbsk/hbsk.htm(中国語)

その他
1625年 後金の太祖ヌルハチが明軍を破って遼河以東を統一し、瀋陽に都を設置。
1934年 太宗ホンタイジが即位し、瀋陽をムクデンと改名。
1644年 順治帝の時に北京に遷都、後金は清と改名。
1657年 清朝全国を統一、瀋陽に「奉天府」を置き、奉天と呼ばれるようなった。17世紀後半より瀋陽は東北地方の物資集散地として栄え、商業、手工業及び交通の中心地として発展。近代に入り瀋陽は幾多の戦火に見舞われ、日ロ戦争の天王山となった「奉天大開戦」が戦われたほか、日中戦争の発端となった「張作霖爆殺事件」、「柳条湖事件」の舞台となった。
* 紀元前からの略年表は「瀋陽市人民政府、自然概況、歴史沿革」http://www.shenyang.gov.cn/sygm/lm1-2.htm (中国語)
«資料出所»
1. 瀋陽年鑑編集委員会(編)、2001、『瀋陽年鑑』、中国統計出版社(中国語)
2. 遼寧統計年鑑編集委員会(編)、2001、『遼寧統計年鑑』、中国統計出版社(中国語)


Copyright The Economic Research Institute for Northeast Asia. All rights Reserved.
No reproduction or republication without written permission.